アイスクリームと獅子

好きなものの話、身勝手な文芸

なんでみんなそんなに知っているんだろう

音楽、映画、ドラマ、アニメ

私が知らない間にみんな自分の大切なものをたくさん抱えていた

宝箱の中に何を詰めたらいいのかわからない

いっぱいやりたいことがあるのに何にもしたくないな

朝起きた時は

今日が始まったらすごい速さで月曜日になるのが怖くてベッドの中で泣いた

 

私の好きなものは私にだってあるのに

勇気も自信もなくてすぐに忘れて

誰かの好きを羨ましがる

大切にしたいものはたくさんあるのに

何ひとつ自分のものにできているような気がしない

世界のかがやきもきらめきも知っていて

そのきらめきは私だからこそ感じることができると思うのに

きらめきは一瞬で闇の中に消える

最初からなかったみたいに

 

私は大切な人と

ただただ純粋な気持ちでハグがしたいだけだよ

人目を気にして思うだけ

 

本当のことはフィクションやファンタジーの中にしかないな

本当のことはそのまま出してもだめなんだ

本当のことは無骨だったり不気味だったりつまらなかったりかわいくなかったりして見ることなんかできないからね

ましてや手に取ることなんて

 

嘘のことばかり言い合って

喜劇の方が良い

その中に光る本当を見逃さずにいよう