アイスクリームと獅子

好きなものの話、身勝手な文芸

22年3月まとめ

3月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:432
ナイス数:6

詩のトリセツ詩のトリセツ感想
ウィリアム・エンプソンの「説明されない美しさは私をいらだたせる」という言葉(本書の「おわりに」にある)は詩歌において私が思っている苛立ちをよくよく言ってくれている言葉だと思ったが、本書はそのいらだちを鎮めてくれるものだった。
とてもわかりやすく、特にリズムについての話は面白かった。短歌や俳句も、五音七音と同時に8拍のリズムが(続き→)https://icecreamrion.hatenablog.jp/entry/2022/03/07/155918
読了日:03月07日 著者:小林 真大
はじめての構造主義 (講談社現代新書)はじめての構造主義 (講談社現代新書)感想
めちゃくちゃわかりやすくて興味深かった
まさに「はじめての」という冠がふさわしい。
言語学→人類学
人類学→神話学 遠近法→幾何学→神話学
とくに射影変換あたりの話が面白かった
絵を描いていて自分がいかにユークリッド幾何学的に世界を見てしまっているかということがわかる体験を最近したから
読了日:03月04日 著者:橋爪 大三郎

読書メーター


プロジェクトが佳境になり、終電まで残業、祝日出勤等を経験したけど、その中でもどうやって自分の機嫌を取るのかというのかっていうのを考えないといけないのが大人なのだと思った。
そんな中でも二冊本を読んだのか、と振り返ると思う。
仕事ってなんでしょう。
あまり、仕事の話って見ませんね。している人は自己啓発の人たちか、無闇矢鱈と嫌だと言っている人たちだ。私が見たいのはそのどちらでもないよ。

平家物語全11話

本当によかった。
今年度ベストかもしれない。
平家物語を忠実に、というわけではなく、もちろん平家物語の解釈、伝えたいことを平家物語を通して伝える、みたいなことなんだと思うのだけれど、そのやりたいことに押し付けがましさが全くない。
アニメーション、キャラデザイン、等もすごく好みだった。
音楽が現代的なのも、見る前知識だけの時はどうなんだろうとか思ってたんですけどめちゃくちゃよかった。全然浮いてない。

音楽

マヨイガ 羊文学 蓮沼執太フィル

マヨイガ - song and lyrics by Hitsujibungaku, 蓮沼執太フィル, Shuta Hasunuma | Spotify
言ってることはきらめきの言葉なんだけど、嘘じゃない気がするんだよね

トークサバイバー

千鳥面白すぎるね、やっぱり。
最後、ちょっと泣きそうになっちゃったんだけど、それは優勝した方のいろいろをあちこちオードリーとかで見てきたからなあっていうところ。たしかに凄かったよなと。
ドラマ仕立てのところで、ひとりさんがりんご齧ってヤバそうなキャラとして登場するとこが一番好きでした。
ドラマとか漫画のこすられまくった演出をお笑い芸人が真面目にやるっていうふざけ。でも、ああいうのってどこかで見たことある…のどこかって思い出せなくて不思議だよね。上から(?)ツッコミ入れるノブのワードチョイスが全部ぴったりすぎて笑えるしすげーなって思う。
狩野英孝とか春日とかがしょーもない話強くて笑った。


社会人、地続きすぎて自分が2年目になったのだという実感はまるでない。
新しいプロジェクトに配属され、雰囲気が以前のチームと全く違うことに若干ショックを受けた。
自分の感情のことや生活のことをやりながら、生きるために(?)仕事をしたりエンタメを摂取したりすること。それが続いていくこと。どうしようもなく続いてしまうこと。
などと雨に散ってゆく桜や、もったりした気温にさらされていると抒情的な気分になってしまう。
あ〜。だから嫌なんだよ春は。