アイスクリームと獅子

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九月まとめ

長いよ。

9月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:857
ナイス数:29

はじめまして現代川柳はじめまして現代川柳感想
川柳、面白い!!諸相、展開ときてなんとなく掴んだところに、源流でこれまで見てきた川柳がどういう流れのもと生まれてきたのかわかるようになっている構成は親切でかつ面白い。その後にポスト現代川柳。本の構成として展開があって飽きさせない工夫がある。解説→余白たっぷりの選句→余白少なめでたっぷりの選句というミクロの構成も嬉しい。それぞれの章で作者の五十音順に紹介されているけど、段々と用語が川柳寄りになっていく。川柳には批評の土壌がないなどとねむらない樹では川柳人(?)が言っていたがただの謙遜であった。
読了日:09月29日 著者:小池正博
夏物語夏物語感想
答えのようなものは、多分なかった。
生きること、死ぬこと、生まれてくることの話。
緑子の日記を読み、善百合子の話を聞いて、善の話を深く理解したように見えた夏子(主人公)が、それでも子を産む気持ちが私にはわからなかった
「会いたい」、ってなんだ。それは、善や緑子の日記のようなものを超えるなにかなのだろうか?
遊佐の物言いが好きだった。
反出生主義の話とは知って読んだのだけど、さらっとアセクシャルの話でもあった。
読了日:09月07日 著者:川上 未映子

読書メーター

#家族募集します

今クールはこれだけ観ていた。太賀が出ていたから。
ところどころグッと来るセリフや展開はあったけれど最終的にこじんまりなハッピーエンドに収まったなーという印象。
新しい家族の形を見せる、という主題でもなかったようだ。もう少しキャラクターを掘られればもっとよかったのになあ。
絵本作家、カメラマン、シンガーソングライター、って設定だけで終わってしまった感?そこがもっと欲しかった。魅力的だったから。
なんというか、最初一緒に暮らすと決意したのは子どもたちのためだったのに、最終的に一緒に暮らせなくなったことに対して子どもたちにどう説明していったのかというシーンがなく、ダイジェスト的にハッピーエンドを見せられたのがモヤポイントではありました。
だからか、最後の、このドラマはもしかして黒崎さんといつきちゃん母娘の話だったのかな、とまで思わせる感動シーンはよかった。

ポルノグラフィティファーストテイク

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かっこよすぎない???????
ふたりともかっこよすぎない????
岡野さんの歌うますぎて聞くたびにびびってしまう。
全員聴いてくれ。

竜とそばかすの姫

現代版、美女と野獣の要素があった。
ストーリー的に賛否があったというのはなるほどねえ、と否にも納得するようなものではあったのだけど、何より中村佳穂の歌声を映画館の音響で聞けるだけで映画館でお金を払ってみる価値があった。
Uという世界の設定はとても面白いものだと思った。最初からそのUのデジタルの無機質感がありながら幻想的な世界の映像と中村佳穂の歌声がびんびん目や耳をこれでもかと刺激してきて、それだけでもう泣きそうでしたわ。
すずの背景からすずがベルになり一躍有名になる展開の速さも、好意的に受け取ったのだけれど、やはりその後の展開はよくわからなかったですね。なぜベルが竜にあんなに惹かれるのか(すずには別に好きな人がいる)、竜を助けることが目的なのになぜ助ける前から喜びを演出するのか。助けるっていうのが親からの虐待からなので、こちらがシビアに受け取りすぎているというのは違うだろう、みたいな感じでした。解釈がある人がいたら、聞かせてください。

210907星野源オールナイトニッポン

若林さんゲスト回。ラジオ史に残る回でした。
若林✕星野源は私ずっとずっと待っていたやつなので、YELLOW MAGAGINEやあちこちオードリーでの二人の共演にも胸を高鳴らせていたのですが、しかしこのラジオは素晴らしかった。
二人が最初は照れくさそうに恥ずかしそうにお互いに「俺達っておなじだよね…」みたいにさぐりさぐり話をするのだけどどんどん盛り上がって、「こんな話までできるんだ」と思わず出てしまったみたいに若林さんが嬉しさを抑えきれない感じになっているのが新鮮だった。もうそれは、観てないけど『花束みたいな恋をした』だし大泉洋が作った『恋』じゃん。
若林さんが選曲した「好きにやる」、めっちゃエグいやん、と思ったところに星野源が生演奏するってんだから感情がカンストした。そもそも星野源が今までラジオでやってきた生演奏は全部いいんですよ。音源軽く超えてくるアコースティック版PopVirus。そしたら若林さんが入ってくるっていうんだからカンストした感情がもうどうにもならなくなって電車できいてたのにちょっと泣いた。完全にアメーバになっていた。ほんとうに、「若林ってなんであんなリリック書けるの?」by佐久間宣行
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水曜日のダウンタウン

野田さん涙回。
なんというかものすごく面白くてずっと笑ってしまって、観終わってすぐもう一度見返したのだけどそれでもやっぱりずっと笑っていた。
自分のバラエティ史に残る一瞬になったのだけど、これは一体どういう感情なのか、はじめての感情だから言葉にするのがとても難しい。
この面白さは一体なんなのだろうか。
野田さんが泣きながら「優しいですね」と言うスタッフの言葉に対して「知らないす…みんなこうであってほしい」という言葉に、どうしてこんなにも笑えるのだろうか。それは、人をバカにしたり滑稽な姿だと感じて笑うものとはまったく違うもののように感じた。
一生懸命に、まっすぐに生きている人間に対して感じるユーモア?喜びの笑い?なんだろう、何を言っても違うような気がする。
心から、自分以外の世界のことを祈る気持ちが溢れていた。あの一連の映像には。それが、「水曜日のダウンタウン」の「強い意志があれば寝たあとの体もコントロールできる説」というバカバカしい企画から生まれている。それが、あのばかばかしい漫才やゲームづくりでおなじみの野田クリスタルだという事実。
世界のことを祈りながら、こんなに笑える瞬間があるのだから、お笑いを愛することはやめられないのだ。

あちこちオードリー

どんよりポエム発表会。
まっすぐに生きようとしている人間のユーモアだった。みんな本気で悩んでいて、それにアンミカが本気で応えていて、それらをすべて否定せずにオードリーが笑いに変えていた。この笑いは、野田クリスタルの涙で笑ったときとつながるように思った。
人が人を笑う時、その人のことをバカにしているから人は笑うわけではない。そういう話がしたい。
最後黒沢さんが言っていた、「人の心に寄り添うような番組を観たい」という言葉が全てだと思った。

ニューヨーク単独「Natural」

本当に面白かった。
芸人の配信ライブをもっと見ようと思いました。
こういう笑いをもっと観たい。そう思いました。ガス抜きとしてのお笑いが、私達には必要だ!
好きだったくだりは、いっぱいありすぎて書ききれないけど、あえて選ぶなら見取り図もNaturalだった下り。

210925新宿末廣亭

偶然新宿に寄席があったことを思い出して調べたら、偶然ナイツと神田伯山が出るということだったので、一度前を通り過ぎたのちに思い切って入ってみた。
入ってみて大正解だった。寄席とはフェスのことでした。
伯山先生がまだ神田松之丞だったときに、ENGEIグランドスラムで見て講談という演芸が日本にあるということをはじめて知ったと同時に、ものすごく強い興味が湧いた。いつか一度この人の講談を生でみたい、と思った。それがまさか寄席で叶うとはそのときは思っても見ていないのだけど。
それで生で観た感想ですが、引き込む力がものすごい。もともとENGEIグランドスラムでみたときもそう思ったのだけど、比じゃなかった。それでいて合間合間で落語家より笑いをかっさらっていくのだからもうね。もっと観たいと思わせられてしまった。いつかまた観たい、って。もう倍率を勝ち抜いて独演会に行くしかないじゃないか~と思わせてくる終わり方ずるいですよね。いや、あんな終わり方をしなくても十分思ったでしょうけど。
落語も、とても面白いと感じるものもたくさんあって、今後も定期的に寄席に行きたいなと思った。この調子なら何回か行けば好きな噺家を作れるだろうなと思った。
ナイツは言わずもがな最高でした。いつからだろうな、ナイツの漫才めっちゃ好きになったんは。