アイスクリームと獅子

音楽・本・映画・徒然

special

人に名前を呼ばれるのが好き。
人に挨拶されるのが好き。

っていう、とても当たり前のことを私は好きなんだなぁと、思ったんだけど、

それはなんでだろうって思うと、


人に認識されているから


っていうすこぶる後ろ向きな理由が帰ってきた。




よくよく考えてみると、他にも

人に何かを頼まれると嬉しい
わざわざ私に話しかけてくれると嬉しい

まぁ、これは誰でもそうなのかもしれないけど。

これはさっきよりも、人に認識されてる度合いが高いなっていう印象が帰ってくる。


あと、

テスト返却とかの時に、一言くれる先生は好きになっちゃう。
高得点の時に褒めてくれると嬉しい。
最高得点だった時に、後でみんなの前で点数を言うんじゃなくて、返されるときに言われるのが嬉しい。

これは認識というより、もはや「認められている感」がある。
大げさだけど、2人の秘密感。他の人には知られない何か。




何が言いたいかって、認識されたり認められたいって私は思ってるんだなって話だ。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 感想

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?を観てきました。


結論から言うと、とても面白かったです。


「『君の名は。』劣化版だ」とか?「最大の駄作」とか?言われたからどんだけひどいんだろうって思ってたけど、全くそんなことない。


そんなこと言ってる人、映画見たことないのでは?とまで思ってしまう。

まぁ一言苦言を呈するとすれば、主人公たちの声。他のキャストは声優さんなので、この2人の下手さが際立った。まぁ菅田くんは、他が声優でなくても際立ったと思うくらい酷かったけど。



以下ネタバレ含む?












世界観がとてもよかった。
「これはどういう意味なんだろう?」
「この描写は?」
っていうのがいっぱい散りばめられていて、飽きない。
結局答えは最後まで明らかにならないし、最後も主人公たちがどうなったのか、ご想像にお任せします、みたいに終わる。


でもそれがいいじゃないですか。
村上春樹のバースデイ・ガールみたいな感じで。



とてつもなく官能的で、その描写がとてつもなく文学的だなと思った。
原作では主人公たちが小学生らしいのですが、なるほど確かに、こういう描写は小学生の方がよりよかったかもしれない。


最近、なんでもかんでも、「わかりやすいもの」が手に取られやすい。評価されやすい。ように思う。
答えがちゃんと書かれていて、解釈の余地もないようなもの。伝えたいことがはっきりしているもの。

でもこの作品は違う。よくわからないまま終わる。明確な答えはない。
昨今の風潮の逆を行っている。

だから私は好きだった。
解釈するのは苦手だけど、どういうことだろう?って考えるのは悪いことじゃないと思うから。

秋の気候が始まると苦しくなる。
私は夏が一番好き、切ないから。


秋も切ないけど、そこに苦しさが加わってくる。
あぁ夏がいない。
うだるようなあの暑さが消えてしまった。


あの苦しさの正体はなんなんだろう。


春も切ないけど、春はなんだか希望みたいなもので満たされて泣きそうになる。
夏はただただ切ない。蝉が鳴くたくさんの木の下を歩くと、雨の音を聴いているようで落ち着く。
ギリシャ語にはペトリコールなんていう素敵な言葉があるらしいけど、日本の蝉時雨だってなかなか美しいと思わないかい。


だけど秋はなぜか苦しい。
風が涼しくもなく暑くもなくて、嗚咽が漏れそうになる。


なんなんだろう。
何か、切なくて儚い思い出を思い出しているような感覚。

クラブナイトには行かない

寝たくはないけど、やることは特にない。かといって本を読もうという気分でもない。絵を描くというのもちがう。
そうしてとりあえずつらつらと文字の羅列を打って、言葉にして、意味を作る作業をする。
文章を書くだけで、それだけで良いと思えていた頃は、どこへいってしまったんだろうか。



でも、なんか最近、文章を書くことが徐々にまた、なんとなくできるような気がしてる。
もうなんでもいいよ。


なんとなく毎日が過ぎて行く、感情の起伏があまりない。
辛くはないけど楽しくもない。つまらない、仕方ない。
最後は結局なんの意味もなさない。虚無なんだよ、意味なんかない。
だから理由が欲しい、理由を見つけたい、でもその欲さえも虚無の前には何にもならない。



だけど世界は輝いていると思う。
素晴らしい音楽や映画や物語があるから。
でも光があれば影は必ず付いてくる。



痛みに酔っている自分がいつまでも死んでくれない。

andymori「クラブナイト」〜SWEET LOVE SHOWER2012〜 - YouTube

SUNNY CAR WASHについて書きたい

私が一番愛している音楽はandymoriだっていうのを、詳しく語るのは良いとして、知ったときには既に解散していた。
それがとてつもなく私の中では、いつも間が悪いというかなんというか、良いところで行き止まりみたいな。
「ようやく好きになれたバンドは解散していた」っていうどうでも良さそうな事実が私の中では全然どうでもよくない真実、とかまぁそういう話もよいとして。




で、漠然と「あぁ、andymoriみたいな、そういうバンドいないのかなぁ」なんて思っていろんな曲聴いてたんだけど巡り会えなくて。
それが2年間くらいだったと思うんだけど、今年聴いたSUNNY CAR WASHの「キルミー」という曲に、

あ、いた

ってなったよって話がしたい。


ねぇキルミーベイベー
殺してくれ
溢れるほどの愛で溺れさせてくれ
もう何もいらないトイレのタイルにそう誓うんだ
ねぇキルミーベイベー
殺してくれ
溢れるほどの愛を僕に分けてくれ
100分の1でもいいから僕に愛を
故郷には緑を

なんでトイレのタイルに誓うのかは全然わからないんだけど、とにかく殺してほしい愛してほしいって言うわけ。

歌詞だけ見たらすごく重いんだけど曲は超爽やか。歌詞と合わなそうだと思う?聴けばわかる。最高に合ってる。

で、「故郷には緑を」っていうキラーフレーズ。これがあるから最高。こういうことを歌えるバンドを私はずっと探していた!



今日この「キルミー」が入ってるSUNNY CAR WASHの2ndデモを買ったんだけど、3曲全部良かった。
3曲目の「ティーンエイジブルース」とか、イントロ「ハッピーエンド」そっくりで、ウォークマンがバグってandymori流し始めたのかと思ったわ。



でもな、andymoriのパクリじゃん、なんて全然思わない。
それはやっぱり、SUNNY CAR WASHにSUNNY CAR WASHにしかない良さがあるからだと、思う。
そこらへんは言葉にできるほど纏まった考えにはなってないけど。



とにかく、SUNNY CAR WASH、最高、ありがとう、頑張ってください!ってことが書きたかった。おしまい。







SUNNY CAR WASH聴いた後にandymori聴いたらやっぱりandymoriは絶対的だった。
すごいや。小山田壮平

あの日と同じように

一人きり部屋の隅で生まれた情熱が
あの日と同じように あの日と同じように



andymoriの「ユートピア」と言う曲の一節。
3つ目のアルバム、「革命」に収録されている。

andymoriといったら、私は何より1stと2ndのあの凄まじく尖った感じがとてつもなく好きなんだけど、最近この「革命」と言うアルバムが素晴らしく素晴らしいということに気づいた。

で、その「ユートピア」と言う曲について思うことがあるので書きたい。




終始、バンドを組んでいるんだ 素晴らしいバンドなんだ みんなに聴いてほしいんだ バンドを組んでいるんだという小山田じゃなきゃ歌えないようなことを歌う。

自分が一人きりで作った曲が、バンドで演奏すると、あの日と同じように情熱が戻ってくる。
それが素晴らしいんだって小山田は歌ってるんです、たぶん。



これって、すごくわかる。




例えば自分が書いた文章があって、ずっと先に読み返してみると、なんでこんなこと書いたんだっけとはならないまでも、そのときに感じていた情熱とか昂りみたいなものって、あんまり思い出せない。


それが、彼の場合は、バンドで演奏することによって、あの日と同じように、あの日と同じように蘇るってわけです。

でこの二回繰り返される「あの日と同じように」がすごく重要だなって思って。

高校の時の楽しかったあの時も、中3の時の何にも代え難く思ったあの時も、もう、あの日と同じような情熱で、思い出すことなんてできない。
時間には抗えないし、自分の決断が思い出すことを邪魔したりする。




そういうときに思い出すんです。andymoriユートピアを。
あぁ、あの日と同じように思い出せたなら、それはとてもユートピアなのに、って。

過保護のカホコ 第5話

過保護のカホコが私のツボを押しに押してきてしんどいので書きたい。

竹内涼真さんは今まで知らなかったんですけど、すごくいい演技をしますね、ほんと。
説得力のある演技をする。麦野初が何を感じているのかよく伝わってくる。

それとカホコのパパ役の時任三郎さん、とても好きなんです。海猿での演技を見てからとても。


ほんで何よりも脚本とストーリーの良さです。
ママとパパに守られて、1人じゃ何にもできないカホコが、いろいろとワケアリそうな麦野くんという男の子に出会い、変わっていく。
っていうめちゃくちゃありがち!ありがちなストーリー!
なのになんでこんなに面白いんだ!!

それはセリフがいちいち良かったり、キャラクターの表情や俳優さんの演技の良さ、みたいなものが全部バランスが良いからなんじゃないかなと思う。

で、先日の5話では、麦野くんのワケアリの、ワケについてようやく触れられました。
カホコは何にもわからず、ずばずばと人のデリケートな部分を突っ込んでいく。
だけどそこには何の悪気もない。ただただまっすぐ、「どうして?」「私が何かしてあげられることは?」という気持ちだけ。

大事に持っていたもう使えない絵の具を、麦野くんが川に投げ、母親に対する投げやりでやりきれない思いを吐露すると、カホコは川の中に服のまま入っていき、絵の具を探す。

私、こんなの初めて。みんなに仲良くしてほしいのに幸せになってほしいのに、何にもしてあげられないのが悔しいの。それって私が過保護だから?だったら、自分が過保護なのが本当に嫌になる。

胸にくるものがあった。自分のダメさに気づいて、塞ぎこむんじゃなくて、それがどれだけばかげていることだとしても行動するカホコ。

それを見て麦野くんこそ感じたのではないでしょうか。
「おれ、こんなのはじめて」
と。
自分のためにまっすぐに行動されていること。親に捨てられ施設に預けられた彼にとってそれは、受け入れ難くも、嬉しいことだったんじゃないかなぁ。

変わっていくのはカホコだけじゃなくて、麦野くんも、なんだね。
すごくテンプレ的な作品なのに、こんなにも胸を打たれる。

というしがない感想。
あー、終わってほしくないなっ!!