アイスクリームと獅子

好きなものの話、身勝手な文芸

いいへんじ『われわれなりのロマンティック』感想

われわれなりのロマンティックを観た。

大学生はモラトリアムなんて言われるけど
全然忙しくて何がモラトリアムやねん、と思う。
私は27歳にしてモラトリアムを今やってるんだよ。

まず、フライヤーのキャラクター紹介を読んで、泣きそうになった。
そこには「シス女性」「ノンバイナリー」「ヘテロセクシャル」「デミセクシャル」「アセクシャル」「レズビアン」「バイセクシャル」「パンセクシャル」といった言葉が並んでいたのだ。

そして、開演前の音楽が、羊文学、宇多田ヒカル星野源、カネコアヤノ。素晴らしい。
客席は老若男女で客層がとても広い。


続きの感想はラジオにしました。
よろしくお願いします。

ラジオで言い切れなかったこと。
作品の監修に、現代思想で「クワロマンティック宣言」という最高の論考を書いていた中村さんが入っていること。

私は観劇中、なんども「あー!!」と叫び出しそうになった。
なんでか、なんか、それが描かれることが、嬉しくて、自分が思っていたことが、物語として描かれてることが嬉しかったり
でも外に出れば誰にもわかってもらえないんだよなってこととか
この感覚に覚えがある…くやしさ、喜び、怒りみたいなものが、ごちゃあと押し寄せてくる感覚。

それから、千尋という登場人物について。
千尋はノンバイナリーで、アロマンティックでパンセクシャルだ。
『恋せぬふたり』ではアセクシャルの人たちのパートナーシップについて描かれていたが、アロマンティック・セクシャルの人のことは描かれることはなく、そこに寂しさや物足りなさを感じていた。
この組み合わせのセクシャルオリエンテーションを持つキャラは生まれないのかも。最も透明化させられやすいかも。と思っていたから、千尋というキャラクターは私にとってとても重要な意味を持つ。