アイスクリームと獅子

アイスクリームと獅子

lionなのはわかっているよ

心が動いたWeb漫画

『せんぱいは男の子』
トランスジェンダーの幼馴染みと一緒にいるために、普通でいたい、という強固な気持ちを取っ払って、ピアスを開けたりゅーじの過去の話。バスの中で読んでたのだが危うく泣きそうになって堪えた。なんでだろうなあ。
普通でいたい、目立ちたくない、という思いってさ、普通でいられないというか、自分は普通でいるのに周りが普通にしてくれないっていうマイノリティにはなしえない願いだったりするじゃない。だから普通でいたいって思ってる限り、周りに無理やり普通じゃなくさせられているまことと一緒にいるなんてできない。
りゅーじにとってピアスを開けるっていう行為はめちゃくちゃ勇気のいる行為だったと思う。マジョリティである自分の立場にいれば、にえきらないけど楽だったに違いない。自分からマジョリティを捨ててマイノリティ側に立つっていうのが、りゅーじにとってはピアスを開けることだったんだなあ。
なんつうかそれまでに、「おまえまこと可愛いとか言ってキモい」みたいなのに乗っかって同調する、みたいなあるある〜な光景とかがあったりして、それすら乗り越えて今のりゅーじがあるんだなあって思ったら、もう泣けるわな。そら。で、好きだよの告白も、やばいね。自分でもあやふやだけど好きって気持ちは確かだから伝えたんだろ、りゅーじ、おまえ最高だよ。

ReLIFE
ひしろんが、狩生と玉来の二人の中を取り持つ流れで、玉来に「二人を見ていてうらやましかった」というときに、うらやましかった、と言う前にとてつもないためらいを見せるシーン。胸がつっかえて、言葉が出なくって、ああ、めちゃくちゃわかるなあと思った。羨ましいって気持ちってさ、ものすごく苦しいものだよね。ひしろんは、その気持ちをずっと押し込めて、自分を守るために殺してきたんだから、なおさら。感情を自分を守るために殺していたら、どんどんわからなくなって結局自分の首を締めることになる。高校生の時にそれに気づけてよかったね、ひしろん、私はあんたがうらやましいよ。

『せんせいのお人形』
先生がスミカを本屋に連れてって、入口には大抵新刊が並んでて、奥へ行くとどうこう、と、本屋の構造についてスミカに教えるシーンを読んで、あ、、私、こういうこと父に教わったわ。と思い出した。こういう細かいことを教えてくれる人を父に持ったんだった。と思ったら涙でてきた。そういう父だった。
それから勉強の楽しさに気づいて、哲学も数学も歴史も文学も全部繋がるってことを話すスミカに対して、理系だったんだなって伝えると、なんでわけるの?ってスミカが言うシーン。苦しい。私もそうだった。勉強って全部つながっていて、それが面白いって思って、でも中学の時その感情を共有できる人は近くにいなかった。高校になったら文系と理系に分かれて、私は数学が苦手だったからある意味助かった部分もあるけど、どうしてそうやって分けてしまうのか、絶対分けないほうがいいと思ってた。
勉強なんて別にどうでもよくなって、真面目にやってても周りに変に思われて、それを気にする自分もおかしいんだけど、周りの目ってやつはどうしても気になる年頃だったし、つまんなかった。受験のための勉強でしかなかった、あそこにあったものは。知の楽しみを教えてくる先生なんて一人もいなかったとは言い過ぎだけど。
そうやって周りの環境とかに内面化されてって、自分の感じてることとかがおかしいと思うようになって、なにも面白くなくて、私はそうなってってしまったから、スミカはそうなってくれるなよ。