アイスクリームと獅子

ノーライフ、ノーエブリシン!

FIRE

トリプルファイヤー4thアルバムメモ。

中一からやり直したい
今の自分がうまく行かないのは、過去の自分の不運な境遇にある。
誰もが言い訳したくなる気持ちを、ポエジーとポエジー無効、ポジティブからのネガティブ急降下を繰り返しながら掬い上げている曲。
教育がおかしかった、適性診断がおかしかった、東京の空は星が一つもない、中一からやり直したい。詩人がすぎる。
やり直せないという行き止まり感が繰り返しによく表れていると思う。


人生を変える言葉
「だってもう疲れた」
から始まるので、マジで疲れてる時に聞くとちょっと笑えていい。イントロで曲に楽しく乗ってたらこれが来てつまづいたみたいになる。だってがいい。
「だって」は簡単に自分を許して甘やかせる言葉だ。もうあの威力はすごい。魔法。深夜にラーメン食べる。だってお腹空いたんだもん。

人生を変える言葉に出会ってないのに、それがあるって信じて「未来はまだ来ない!」って当たり前のことを叫べますか?っていう凄さがある。信じきってるんですよ、この曲は珍しく。「俺は人が変わったようになるのでした」って過去形で未来のことを言い切ってしまうのですよ(未来完了ですが)。
ライブだと「人が変わったように見えたのでした」と歌っていたりして、雲行き怪しげだけどよりリアルです。これもまた良し。

あと、人生変わった後の予想が正しすぎる。「辛かったこと辛くなくなる」とか。

この人めっちゃポジティブなんですよね。ヤンマガとかまとめサイトとか見てるだけの生活してるくせに「ゴミの中に大事なもん見つける力がある!」って言うんだもんすごいわ。尊敬。春日みたい。(急な春日)
大した生活してないのに「こんな日々何かの肥やしにならないとおかしい」「十分苦しんでる」って言える強さがすごい。私だったらすぐ死にたいってなっちゃうもん。私なんかなんも持ってないし頑張ってないしって。でも十分苦しんでるし辛いしこれが何かの肥やしにならなきゃおかしい。確かにその通りだなって思った。
死にたいって言ってるやつどうせ死なない(SEXはダサい)し、死にたいって本気で思ってない人がほとんどで、ただ単に自分の人生がうまくいってほしいっていう叫びなんですよね。
それをポジティブなベクトルで叫べるのすごいよなぁーって。いう話。


はずれのヘルス嬢
急に「いろんな奴がいるからこのクラス面白い」て飛躍するのが意味わかんないけど面白い。
「ちょいちょいいる」言葉の選び方が本当に好き。
「新幹線車窓の死んでる風景通り過ぎるだけの街いつまでも住み続ける」
ポエジー無効化が本当にうますぎる。普通新幹線車窓って言ったら綺麗な感じで歌いたくなるのに。通り過ぎてゆく街に「だけ」入れるだけでこんなに印象変わるんだね。


野球選手になるために
絶対っていうと急に信頼度低くなるのが不思議だよね。言葉ってほんと使い方とか文脈で意味が真逆になるのが面白い。それを自覚して歌ってるのが本当にすごい。私は伝わるかどうか不安になって説明してしまうので。

最終的に「高級な洗剤買ってあげないといけない」ってほんっとクソほどどうでもいいところに行き着くのが面白い。ハライチのネタみある。てか誰かに頼まれてんの笑


有名な病気
コメントしづらいなーこれ。
「どこに出しても恥ずかしくない恋」から「有名な病気」への飛躍がちょっと理解できてないんですけど。
お前のは映画になるからまだいいじゃんっていう、言ってることはわかってしまうね。


漁師の手
イントロだけ聴いても、どこの国の音楽なのかわからないってどっかで読んだけど確かになー。AメロBメロ間のギターのリフ?が好き。
指で!コインを!動かせる!まで、区切りながら力強く歌って行くのに、次の「力」というのは言葉に反してちから〜と抜けて行くのが好き。
手を見ればわかる、俺が今までなにをやってきたのか。多分なんもないんだよなぁ。いやどうなんだろ。見る人が見れば俺のことわかってくれるっていう方なのかな。


コインとキノコ
マリオですよね。
なんでコインを食べて、キノコを取るなんだろ。どうでもいいけど。

「俺は俺の好きなようにやる」これに全てが集約されてると思う。
なんのために生きてんのか知らないけど、俺はもうお前とは違う境地にいて、コインとキノコ大量に取れる場所を知ってるんだよっていうの、まじで自由に生きてる感じが最高だな。

「全ては感性の違いで片付く」共感しかない。お前らはゴールすることに価値を置いてるけど、俺はコインとキノコに価値を置いていて、それは感性の違いで生きかたが変わっているだけの話であって、どっちが正しいとか間違ってるとかない。


銀行に行った日
最高。
別に銀行じゃなくてもいいわけですよ。例えば「レポートに取り掛かった日」とかでもいいわけですよ。やらないといけないと思ってたけど、ずっと先延ばしにしてたレポート。心の奥でレポートのことずっとひっかかってるんですよね。
「ひっかかってた」の言い方笑

やっとレポート書き始めて、別に終わらなくても、「今日はやっとレポートに取りかかれたぞ、自分偉いなー」ってなるわけですよ。「決して難しいことでも特別なことでもないのかもしれないでもそんなありふれた出来事を大切にできるそんな自分をまた少し好きになれた」
こうやって人間は生きていけるんやで……。こんなちっさなことで自分のこと褒められるかどうかだからな人生は!


じじいの同窓会
曲がいいです。好きです。
人生を変える言葉で、「まだ終わってない」と歌っていた主人公と同じだとしたらたいそうな展開ですね。「もう終わってる」って言ってるからね。

「どんな狡い手使うこともできた」っていう言葉が出て来るのが詩人だよなぁ。
「結果は出揃った」今更何言ってももう終わってる。もうなんか辛い話なんだけど曲がポップだし明るいからちぐはぐしてて、やるせないとか言うことさえ無意味。

ずっと、自分のやらない理由を正当化する歌を歌っていた吉田が、「未来はこうなります」って言うのがなんかもう喜劇なんだか悲劇なんだか。肯定なんだか否定なんだか。
おそらくそういう区別をすることは無意味なんですよね。万物斉同(2回目)。


人生を変えた言葉
アンサーソングなんですか?主体は女だから違うわけなんだけども。
こっちはこっちで、人生変えた言葉に出会えてるのに、あっちよりもより不穏な感じがするのがいいですよね。こう、、出会えても成功するとは限らないみたいな感じがいいですよね。まだ出会えてない方が健全な気がする。

「太陽が昇るのと一緒に目覚める〜紅茶を淹れてるあいだに庭の〜」ここらへんやばい。完全にやばい。自己啓発本書いてるだろこの人。「ポジティブになる20の方法」とか書いてるだろこいつ!「変われない人なんてどこにもいない」言うてるし。怖い怖い怖い。
「さあ飛び込もう」言うてるし。やばい。
先生と?教祖的なあれか!?笑
「美しい言葉が世界を満たしてる」やってんなこれ。
正解はないんですよね。


普通は走り出す
普通の曲に聞こえるんだけど、やっぱ歌詞がちょっと変なんですよね。
走るってのもなんかの比喩なんだろうけど。同調圧力?とかって考えてると間の抜けた音程で吉田が歌うので、考えても無駄感がすごい。



こう……どうにもならない気持ちとか自分を歌ってた今までとは変わって、どうにもならないことさえどうでも良い、っていう感じ。全て吹き飛ばして、っていうほど強い感じはないのが不思議だ。