アイスクリームと獅子

美しいものが好きです

旅猫リポート

旅猫リポートネタバレ含む!

友達が試写会に当たったというので、ご一緒してきた。
まだ公開されてないので後半はもはや自分のためだけに書いてます。

映画を見る時には映画でしか感じられないことを感じようとしていることに気づいた。音楽、映像美、文字の演出、エンドロール。ストーリーはドラマにしてもいいくらいのものでも、それらはやっぱり映画でしか感じられない。

ぼろ泣いた。悔しい。臭いセリフとかリアリティに欠けるセリフとか猫に喋らせる説得性の欠如とか、言いたいこともたくさんあるが、ボロ泣きしてしまったので負けです。
有川浩というテンプレート天才みたいな作家の書くテンプレートな物語の展開なのに、悔しい。(むろんテンプレートがテンプレートのまま作られるものではないし、有川浩作品は好きなのだ↓)

以下ネタバレ









一度見ただけで3箇所も泣いた。
人の死ぬフィクションをナナメに見ている私が何度も何度も胸を打たれてこらえきれずに泣いた。
エンドロールでも落ち着くことなく高ぶる感情。

①両親が死ぬシーン。
両親の死、という事実だけでぐらぐらと涙腺が緩んでいく。二人の親の遺影が映る。ぼーっと見ているだけの息子、悟。
だよなぁ。親が急に死んだって、実感わかないよなぁ。とここですでに泣きそうな私。
まあでもいつものように、大丈夫。泣きそう止まり。と思っていたら親友の幸介がやってくれましたわ。
悟が母に渡そうとしていたあぶらとり紙を、差し出す。
それを見て泣きだす悟。
「悟!」と駆け寄る親戚のおばさん。

悟、こっちに来てから初めて泣いたの。泣いてくれた……。
ありがとう……ありがとう。

は い、ダム決壊。
ずるい。

ここまだ序盤だという驚き。
序盤でこんなに泣いてるよ……ここがピークだわ……と思ったらなんのなんの。

②悟が病院へ行く時に、猫のナナを置いて行くシーンで猫とやりとりする悟。
大好きだバカヤロー!と一人と一匹が泣き合う。悟!と連呼する猫。
ここまで散々、猫好きの悟を描いていたのがここでものすごく効いてくる。

中盤でも泣いたわ。
悟とおばさんの食卓シーンも好きです。悟が幸せだというここのセリフは説得力がある。
竹内結子ォ……。
ここらへんから、悟死ぬんだなぁっていうのがわかるんだけど、

③悟が死ぬシーン。
散々前のシーンからわかっていたのに泣く。
ナナがね、病院の自動ドアを開こうとしているんです。それを、おばさんが連れて来て、悟のベッドに置いて、ナナが悟の手を舐める。
はい、決壊。
なんでこのシーンこんなに泣けるんだ!自分!いろいろ演出の妙があるんだろうけど!悔しい!わからん!



女優陣がずるい。
木村多江竹内結子がずるいのなんの。
そして感情を高ぶらせるのに大いに一役かってるのが、作中音楽、コトリンゴ
最初から最後までここぞという時に流れるコトリンゴがずるい。