アイスクリームと獅子

美しいものが好きです

映画 南瓜とマヨネーズ

静かな静かなエンドロール。
たまに生活音が聞こえるだけの。

最後にせいいちが歌う歌が素敵だった。
ギターがあるなら歌を歌おう、ギターがなければ手を叩こう。
太賀の声よ……。
ツチダはせいいちの歌に惚れたんだろうね。
ずっと聴きたかった歌は、ずっと聴けなかった。
どれほど自分が身を削っても。
自分が身を削るのをやめて、彼と一緒にいるのもやめたあとに、ずっと聴きたかった歌が聴けた。
別れたのに聴かせてくれた。
それが。
そりゃあそれは、泣くよね。

ツチダに全く共感できない。
ハギオが言っていた「自分の好きばっか押し付けてきてさぁ」という言葉が、せいちゃんに対するツチダそのものだ。
でも、表情だけでツチダが何を考えているのかわかる。
不思議ではない。
誰しも誰かが欲しくて酷くてたまらない。
「せいちゃんは笑ってくれた」と言えたなら、ツチダはいつか幸せになれるんだろうか。