アイスクリームと獅子

美しいものが好きです

教えてほしい

小学生の時、なぜ目が見えるのか不思議で仕方なくなったことがあった。


そんな時、詩の授業で「なぜ〇〇なのだろう」っていう疑問がある人は今言ってみよう、ってなったので、その疑問をぶつけてみた。



ほかの人は、もっと抽象的で答えられない質問をしていた。
なぜ心があるのだろうとか、そういうこと。


先生は、私の質問には答えられると言って、目が見える仕組みを教えてくれた。
虹彩、水晶体、網膜。ここから光が入って、ここに映って、それが反転して見える。



でも私、それは知ってた。
どこかで読んだか何かして、知ってた。




私が不思議だと思っていたことは、心はどこにあるのだろう?という、みんなが言っていた質問と同じような種類のものだった。




今私が見えている世界が、誰かから見えている世界と一緒だという保証はないんじゃないだろうか。
じゃあ今私が見ている世界ってなんなんだろう、この目というものは何を映しているんだろう、本当に虹彩や水晶体や網膜だけが、目の機能なのだろうか。
私が不思議だったのは、そういうことだったのだ。



だけど、それを説明することはできなかった。
そういうことじゃなくて。
そういうことじゃなくてさ。
私は詩の授業中に、科学の質問なんかしないのに。
と思うだけだった。



こういう疑問が、その時の私の気持ちの大半を占めていたと思う。
もしも私がこの世にいなかったら、今の私の気持ちはどうなるのだろうとか。
例えば私が鳥になりたいと思って鳥になったら、鳥になりたいという気持ちはどこに行くのだろうとか。
仮に鳥になりたいという気持ちはなくなるのなら、ほかの人間が同じように鳥になりたいと思った時、なぜそれが私じゃないと言えるのだろうとか。



あの頃の私はそれをうまく説明することができなかった。
いまだに思う。
今でもうまく説明できているとは思えない。
これを読んで理解してくれる人はいるのだろうか。


もしこれを読んでくれた人で、何か感じるものがあったら、教えてほしい。



わかってほしいわけじゃないし、わかってもらえたからといって何かが変わるわけではないと思うけれど、もしも同じように感じている人がいて、それをうまく説明してくれたら、そしたら少しは変わるのかもしれないかなって思うから。