アイスクリームと獅子

美しいものと美しくないもの

リリイ・シュシュのすべて

もう一度観よう。
そう思った。
けど、まだ観ていない。


ツタヤで借りてきた「リリイ・シュシュのすべて」は、今はツタヤの元あった位置に戻っているだろう。



白状しよう。
私は、フィリアが主人公で、青猫が星野だと気づくことができなかった。
だからか、観終わっても「意味がわからない」と思った。
「ちゃんと観ていたのか」と責められれば、私はそれを甘んじて受けるしかないだろう。



でも、もしもそれがわかったところで、この話がわかっただろうか?


感想を検索して、ようやくフィリアと青猫が一致した。それから暗くて重くて嫌な気分になる映画、という評価を受けていること。でも、私はそうは思わなかった。
本当にこの作品は面白くないのだろうか。本当にこの作品に救いはないのだろうか。

ただ、中学生の時にこの映画を観なくてよかったなとは思った。




もう一度、すぐに観よう、観たい、そう思った。そう思っただけで、結局観ずにツタヤに返しに行った。
観られなかったのだ。




でも私は、きっと、何年後かにふと、「リリイ・シュシュのすべて」を観ようと思い立つだろう。その時はきっと、すぐにでも借りて実際に観る。



ただただ、今では大活躍していると言える役者たちの、若かりし時の圧巻の演技に賛辞で胸が溢れた。
淡々と進んで行く、二時間超の長い映画を、最後まで飽きずに観られたのは、彼らの演技力だと思う。
ぼそぼそと喋る主人公、あどけなさを感じさせる津田。
リアルだった。



今言えるのはそれだけだ。