アイスクリームと獅子

美しいものと美しくないもの

刑事ゆがみ 雑感

めちゃくちゃ好きなドラマだった。
羽生くんとゆがみのコンビ感が最強。
毎回毎回ゆがみに振り回される羽生の図。
やりとりも捜査も、色々奮闘するも結局ゆがみに一歩及ばない童貞羽生の図(笑)




結構毎回、重ためのテーマ性を持っていて、考えさせられる内容だったけど、自由で飄々としたキャラクターを演じた浅野忠信の芝居との、軽さと重さのバランスがすごく好みだった。

そもそもゆがみのキャラクターが好き。めっちゃ適当そうに見えて実は切れ者っていう。あんな飄々と生きられたらなぁ。信念がないと無理。



1話が一番好きだなって、8話見るまで思ってたんだけど、珍しいなーって。
でも、9話最終話見たら、なんかそういうことじゃなくて、1〜8話までが全部9.10話の前振りだったんじゃないか、とまで思わせてくれた。


それとは別で、やっぱり1話は好きなんだけど。
ドラマのPVっていう1話的役割を担いつつ、内容の濃さもあるっていうのが、あんまりないんじゃないかなって思う。
羽生くんが最初に言った、法に則って犯人を逮捕するのが仕事ですっていう言葉を、最後にゆがみがそっくり返す、その響きが、まるで自分とは違うことに、その言葉の責任の重さに羽生が気づくっていう、すごく綺麗な構成。



あとは、真剣佑の回。
泣いたもん。
お父さんが好きなだけだったのになぁ
って、遣る瀬無い終わり方。
えっ今回、ゆがみなんか締めてくれないの?なんか言えよ!いつもみたく!
と思ったらちゃんと最後に制裁してくれて、この回も好き。



で、奇しくも、この2つの好きな回が、結構最終回に対する大きめの伏線になっていて、もう、なんか、綺麗。

俺を逮捕しろというゆがみに、できないと涙を流す羽生。
法に則って犯人を逮捕するのが、お前の仕事だろ
ここで1話がリフレイン……泣くしかないじゃんこんなん。
うわまじか、羽生くんしんどいな辛いなうう……ってこっちもなってたのに。
なってたのに。
23時4分
……えっ?

いやえっ?だよこっちも。は?涙返せよ(笑)
と思うと同時に、いやさすがゆがみ。最後まで裏切らないゆがみ。笑いをありがとうゆがみ。


だってねぇ、本気でやりあって本気でぶつかって、でも羽生くんはゆがみには敵わないと思っていて、そんな関係じゃん。泣くじゃん。笑うじゃん(笑)。
ゆがみが羽生くんって呼んだ時、鳥肌立ったなぁ。





全体を通して、ゆがみのキャラクターがブレない。競馬好きだったり、違法捜査してヘラヘラしたり、犯行に対して諭したり、怒鳴ったり、黙り込んだり、でも根底は真実を求めるゆがみのキャラ。
最終回では、羽生が気づいたように今までとはまるで違う、真実を隠すような行動をするゆがみも、説得力のあるゆがみのキャラクターに見えたのは、ひとえに、浅野忠信さんすげえなってことだなぁ。
背中で泣く芝居、痺れたなぁ。




あと、タイトルのデザインがカッコよくて好き。
おわり。