アイスクリームと獅子

ただの記録です

穏やかなる

授業が終わって、学校から駅まで歩いているときに、とてつもなく不思議な感覚になった。



特別に何かをしたわけじゃないのに、胸のあたりがふわふわして、「なんとなく楽しい」時のような程度の軽い高揚感。

高揚感というよりは、地に足つかない、けど心地いい、多幸感にも似たような、なにか。



なんだったんだろう。
いつもなんとなく無意識のうちに纏っている緊張感や、トゲトゲしたものが全部消えて、代わりに薄いベールのようなもので包まれているような。
空気に抱かれているような。



自分の身をいろんなものから守っていたのに、世界から許されて、そんなに気を張らないでいいんだよって言われて、それを信じ切ってしまったような安心感があった。



とてつもなく心が穏やかで、気持ちよくて、ああ、この感覚でずっといられたら、なんていいんだろうかと思った。




だけど、電車に乗って家の最寄りに着く頃には消えてしまっていて、もうあまり思い出せない。